「CEマーク」とは、EU域内で販売される指定分野の製品に貼付を義務付けられる安全マークのことです。
CEマークは日本国内で販売されている多くの製品にも表示されています。
例えばスマートフォンのiPhoneにも法的証明書としてCEマークが表示されています。
パソコンや液晶ディスプレイなどにも複数の国のマークが表示されています。
複数の国に輸出する可能性がある製品には、一括して各国の要求事項を満たすためのマークを表示することが一般的です。
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EU圏に輸出するならCEマークは必ず必要?
貼付が義務付けられているEU圏に、CEマークがないものを輸出して大丈夫なのか、と不安に思いますよね。
このことについて、DHLの担当者とeBayの営業の方に確認をとってみました。
CEマークの有無
CEマークのルールは20年以上前から存在しますが、ここ数年で変更点はありません。
最近、CEマークがないとEU圏に発送ができないとの噂がありますが、ルールに変更がないのでCEマークがなくてもEU圏に輸出は可能です。
もちろん厳密に審査をすれば、商品に対してCEマークは必要となってきますが多岐に渡る日本の商品全てにCEマークを求めては、日本からの輸出が非常に難しくなってきてしまいます。
DHLの担当者からは、グレーゾーンと言ってしまえばそうなってしまいますが、現状変更があった点などはないので、通常通りの発送で問題ないと言っておりました。
何故、最近になりCEマークが取り沙汰されているのかと言う点では、イギリスのEU離脱や、全ての商品にVATが課されることで、EU圏のルールを深堀することが多くなった為かと思われます。
税関で差し止めや、返送は本当にないのか
こちらも併せて確認を取ったところ、DHLを使って発送している日本のeBayセラーで、EU圏に発送した際CEマークがないことを理由に通関で止まってしまったケースは一度もないと言われました。
ここまで言ってもらえると安心して発送ができますね。
また、今後CEマークが理由で発送に問題が生じた場合は、DHLからアナウンスがあるので現状問題はありません。
他の配送業者はどうなのか
他の配送業者に関しても、通過する税関は一緒なので、ルールは同一です。
万が一、CEマークが問題で発送に問題があった場合、それぞれの配送業者からアナウンスがあるようです。
発送に関して困ったことは配送業者に確認を
発送で困ったことがあれば、配送業者に確認をすれば丁寧に教えてくれます。
eBayは数あるECサイトの中の1つなので、今回のような発送に関する事はルールに乗っ取った返答でしかないと思います。
もちろんそれは正確なルールなので当たり前のことですが、時にはグレーゾーンとなる部分が存在するので、配送業者に確認をすることで、現状の物流がどう処理されているのか把握することができます。
まとめ
・現段階ではEU圏への輸出でCEマークは必ず必要ではない
・日本のeBayセラーでCEマークが原因で通関時にストップしてしまった事例は今のところない
・今後、CEマークが輸出時に必要となるときは、配送業者からアナウンスがある
今回、2021年7月時点でのDHLの担当者とeBayの担当者から電話で確認をとった内容を書かせていただきました。
もし今後変更になる点があった場合は、また随時更新させていただきます。